相続をきっかけに、「実家や受け継いだ不動産をどうすればいいか」というご相談をいただく機会がとても増えています。
思い入れのある大切な資産だからこそ、そのまま売却すべきなのか、それとも賃貸に出して手元に残すべきなのか、多くの方が一歩を踏み出せずに悩まれます。
実は、この「売るか・貸すか」の最適な答えは、物件の「場所」や「需要」、そして何より「相続人様がこれからどうされたいか」というお考えによって全く異なります。さらに、物件の“種類”によっても、よく選ばれる道は次のように分かれてきます。
居住用の一戸建て:
やはり、次の方に「居住用」としてそのまま売却されるケースが大半です。一戸建てを賃貸に出す場合、古い建物の修繕費用や維持管理の手間が大きくなりやすいため、売却してすっきりと整理される方が多いのが現実です。
分譲マンション:
こちらは選択肢が広がります。立地が良く賃達需要が見込めるエリアであれば、ご自身で「賃貸」に出して家賃収入を得る選択をされる方もいれば、管理費や修繕積立金の負担を考慮して「売却」を選ばれる方もいらっしゃいます。
もともと賃貸されている一棟アパートなど:
この場合は、ご自身で大家業を引き継いで「賃貸」を続けるか、あるいはオーナーが変わっても家賃収入が継続する「賃貸物件(収益物件)のまま売却」する、という形になります。
ここで、特に注意していただきたいのが、3つ目の「アパートなどの賃貸物件」を相続された場合です。
「とりあえず相場を知りたい」と、インターネットの一般的な一括査定サイトを利用される方が多いのですが、実はここに大きな盲点があります。
一般のサイトの多くは、マイホーム(居住用)を売るための「周辺の取引相場」をもとに査定額を出します。しかし、賃貸物件の場合は、そこから得られる家賃収入や経費などのバランスから逆算する「事業用としての査定」を行わなければ、正確な価値は分かりません。一括査定サイトの数字をそのまま信じてしまうと、本来の価値より安く手放してしまったり、逆に高すぎる価格がついて全く買い手が見つからなかったりというトラブルに繋がってしまいます。
不動産の相続は、一人ひとり、そして物件一つひとつでカルテが異なります。
私たちは、一律の「マニュアル通りの査定」ではなく、その物件の本当の価値と、相続人様のこれからの人生にどれだけプラスになるかという目線で、誠実にシミュレーションを重ねてまいります。
「相続したけれど、まずは何から手をつければいいか分からない」
そんなときは、どうぞそのままの状態で、私たちにお気軽にご相談ください。





















